目次
- 1 青森のねぶた・ねぷたは県内30箇所以上で行われている
- 2 ねぶた/ねぷたの語源とは
- 3 津軽のねぷたはなぜ扇型をしているのか?
- 4 弘前ねぷたを一年中楽しめる「津軽藩ねぷた村」
- 5 全長約10mの迫力満点な大型扇ねぷたがお出迎え
- 6 民工芸品作りを実際に体験してみよう!
- 7 くつろぎの空間、日本庭園「揚亀園(ようきえん)」
- 8 ねぶたの家 『ワ・ラッセ/ねぶたミュージアム』
- 9 ワ・ラッセ内にあるレストラン『魚っ喰いの田(でん)』
- 10 お土産品が充実!おすすめは青森県産りんごジュース
- 11 五所川原市立佞武多の館
- 12 立佞武多が高い理由とは
- 13 立佞武多は全長約22m重さ約19t
- 14 館内では吉幾三氏が作曲した名曲『立佞武多』がメインBGM
青森のねぶた・ねぷたは県内30箇所以上で行われている
県外の皆さんはねぶた/ねぷたは青森市(ねぶた)、弘前市(ねぷた)、五所川原がのみで行われていると思われている方も多いですが、青森県では30箇所以上の場所でお祭りが開催されています。
特に全国的に注目が集まるのが、青森ねぶた祭り、弘前ねぷたまつり、五所川原立佞武多となります。
まつり名 | 例年観光客数 |
青森ねぷた祭り | 約250万人以上 |
弘前ねぶた祭り | 約150万人以上 |
五所川原立佞武多 | 約130万人以上 |
毎年100万人を超える観光客が集まり、普段は人気の少ない青森の街並みもこの一大イベントの時だけは、賑わいを見せ全く違う景色をみせてくれます。
ねぶた/ねぷたの語源とは
収穫期に睡魔を追い払うための眠気払いが有力な語源らしいです。
日本各地にあるねむり流しは人形や灯篭を睡魔に見立てて海や川に流すことから、その文化がねぶた・ねぷたに繋がっているのではないかという説があります。
津軽弁で眠い事を『ねぷてえ』と言い、青森の『ねぶた』と弘前の『ねぷた』の違いはそこからきているのではないかと言われています。
津軽のねぷたはなぜ扇型をしているのか?
「弘前ねぷた」といえば「青森ねぶた」と大きく違うのが、その形です。ねぷたのルーツは200年程前に角灯篭から始まり、それが明治時代に入り、人形ねぷたに進化していったと言われています。
弘前でなぜ扇型のねぷたが主流になっているかというと、明治四年(1871年8月29)の廃版置県で、経済情勢が悪化した弘前がコストのかからない扇型ねぷたにシフトし、それが現在も津軽地方に根付いているようです。
(参考文献 藤田本太郎著作『ねぶたの歴史』)
青森と弘前どちらも初めは人形だった様です。
さて、今回の記事では一夏だけのイベント『ねぶた/ねぷた祭り』に訪れたいが、スケジュール的に厳しいという方のために、お祭りの雰囲気を一年中味わえる場所をご紹介いたします。
臨場感のある生のお囃子を聞くことができ、ねぶた/ねぷたの歴史を詳しく知ることができます。
弘前ねぷたを一年中楽しめる「津軽藩ねぷた村」
全長約10mの迫力満点な大型扇ねぷたがお出迎え
津軽藩ねぷた村の敷地の中にあるのが「弘前ねぷたの館」
館内に入ると、高さ10メートル近くある大型ねぷたがお出迎えしてくれました。実物が間近にあるので、中の骨組みも自分の目で確かめることが出来ます。係員の方達による生演奏も見学することが出来るので、体の中まで響く太鼓のおとや細やかで美しい弘前ねぶたの笛の音色を生で感じることができます。
弘前ねぷたの囃子リズムは、青森ねぶたに比べゆったりとしています。
青森ねぶたの激しいお囃子が疲れるという方は、ゆったりとしたリズムの弘前ねぷた祭りに行く事をオススメします。
ねぶたが進むスピードは大人がゆっくりと歩く速さ。
運行台数も80台と多めなので、まったりと青森の夏祭りを楽しむ事ができます。
まず『津軽藩ねぷた村』では専門のガイドさんが、ねぷたの歴史について詳しく教えてくれます。
ガイドさんの説明が終わると、お囃子の生演奏が始まり、そのあとに実際に太鼓を叩くことができます。
お囃子の演奏は1日に何度か行われていますので、もし見逃しても安心です。
ねぷた以外にも色んな歴史ある津軽地域。津軽三味線だったり、津軽塗やこぎん刺しなどの民工芸品が津軽ねぷた村に訪れると間近に見学、体験することが出来ます。
ずぐりごまの職人さんが製造実演を行っていたり、こまを回しているところを見ることが出来ます。さらに津軽せんべいの販売、庭園から綺麗な景色を眺める事もできます。庭園では鯉の餌やりもできるので、子供達も飽きることなく楽しく施設をまわることができるでしょう。
民工芸品作りを実際に体験してみよう!
青森県の民工芸品といえば「津軽塗」「こぎん刺し」「こけし」「津軽焼」「津軽帆」「あけび蔓(つる)細工」「津軽竹籠」など、書ききれないほど沢山あります。
その中で、実際に工芸品を自分で作ることが出来る施設が「津軽蔵工房たくみ」さんです。
お子様から大人の方まで、年齢に関係なく簡単に体験することができますよ♫
民工芸制作体験の料金や所要時間等はコチラで♫
くつろぎの空間、日本庭園「揚亀園(ようきえん)」
日本庭園「揚亀園」は国の登録記念物に指定されていて、津軽富士岩木山と弘前公園の老松を借景としています。
庭園の種類には大きく分けて3つあり、
・枯山水庭園
・池泉庭園
・築山林泉庭園
揚亀園は池泉庭園になります。
古びた石灯篭や、シンボルツリーの松をみると長い歴史を感じる事ができます。
ねぷたや伝統工芸にふれて、こちらでコーヒータイムにするのも良さそうですね♫
住所 | 青森県弘前市亀甲町61 |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
定休日 | 不定期 |
TEL | 0172-39-1511 |
ねぶたの家 『ワ・ラッセ/ねぶたミュージアム』
独特のモニュメントに外観が囲まれた『ワ・ラッセ』は、青森駅から海側に徒歩5分ほどで到着します。
平成23年にオープンした「ワ・ラッセ」の名前の由来ですが、ねぶたの掛け声「ラッセラー」と和風の和、人々が環になることを願って名付けられたそうです。
ラッセの語源は「酒を一杯出せ」イッパイダセが訛り、「イッペーダセー」となるのですが、「ダセ」の部分が残って「ラッセー」となったようです。
無理やりな感じもしますが、こちらが語源のようです。
ねぶたミュージアムはワ・ラッセの2階にあります。
さて、早速中に入ってみましょう。館内は薄暗くなっていますので、足元には十分ご注意ください。
入り口付近では、10mほどの長い通路に青森ねぶたの歴史を写真で紹介しています。
青森市におけるねぶたの歴史は、油川町で享保頃に弘前のねぷた祭りを真似て灯籠を持ち、町民が踊ったという記録があります。そこが青森ねぶたのルーツとなっている可能性があるようです。
ねぶたには大きさの制限があり、幅9m・奥行き7m・高さ5m(代車含む)重さは4トン(代車含む)となっています。
制作費用は総額1500万から2000万前後と言われており、ねぶた師は制作にあたり約400万の報酬をいただき、その中から人件費や材料代に当てるため、ほどんど取り分が無いようです。
よっぽどのねぶた好きじゃないと続けられないですね。
ねぶたの太鼓は、このサイズで数十万円はするようです!
こちらの画像は実際のねぶたの中を撮影したものですが、角材に針金をつけていく工程がわかりますね。昭和30年頃までは、角材ではなく竹を使用していたようです。
ワ・ラッセでは、お囃子の生演奏が定期的に行われますので、是非お見逃しなく!
ワ・ラッセ内にあるレストラン『魚っ喰いの田(でん)』
こちらのレストランは、青森県産素材を生かした料理が魅力的で、青森港を眺めながら昼食を食べることができます。
ドリンクバー、サラダバーなどのサービスが充実しています。
お土産品が充実!おすすめは青森県産りんごジュース
沢山あるお土産選びに迷ったら、リンゴジュースをおすすめします。
特に『希望の雫』は3種類のリンゴをミックスして作られており、甘さと酸味のバランスがよく非常に人気商品となっています。
酸化防止剤を使用ぜず、搾りたてのような味わいを堪能することができます。
住所 | 〒030-0803 青森県青森市安方1丁目1−1 |
営業時間 | 9時00分~18時00分 |
定休日 | 不定休 |
TEL | 017-752-1312 |
五所川原市立佞武多の館
立佞武多が高い理由とは
こちらが、立佞武多を保管してある立佞武多の館です。
五所川原駅から徒歩5分ほどの場所にある大きな建物。立佞武多が保管してあるだけあって、縦長で非常に目立ちます。
五所川原立佞武多の大型化の歴史は江戸時代から始まったとされており、弘前や青森その他のエリアでも、大型ねぶたは作られていたとされています。
明治中期には、22m程のねぶたが運行されたという記録が残っており、電線が普及するに連れて、大型ねぶたを運行するのが困難となり、ねぶたが小型化されていったとされたと言われています。
五所川原市では、公共事業で電線類地中化を平成13年から14年にかけて行い、電線のいらない運行コースを作り立佞武多の文化を守ることに成功したようです。
立佞武多は全長約22m重さ約19t
訪れて実際に見てみないとわかりませんが、立佞武多のスケールと迫力は、想像を超えるものがあります。巨大なビルが迫ってくるような感覚です。
1Fフロアでガイドさんの館内案内が終わると、登り専用のエレベーターで4Fまで登り、スクリーンで五所川原立佞武多の説明ムービーを観覧します。
こちらで、かなり立佞武多について詳しくなることができます。
4Fまで行くと、かなり立佞武多のスケールを感じることができますね。
今では考えられませんが、昔、五所川原で行われたねぶた祭りは喧嘩ねぶたと言われており、掛け声「ヤッテマーレ」はやってしまえという意味で、昔は刺又でついたり、石を投げたりしていたそうです。
この高さまで高くする事に、他のねぶたには負けたくないというような意地を感じます。
4Fで立ちねぶたを見た後は、徒歩で1Fまで歩いて降ります。
歩きながらなので、じっくり立佞武多について詳しく知ることができます。
館内では吉幾三氏が作曲した名曲『立佞武多』がメインBGM
この曲を聞くと祭りの血が騒ぎますね♫
お祭りになると、吉さんが来られて歌を披露して盛り上げていただく年もあるようです。昨年は来なかったようですが、今年のゲスト出演はあるのでしょうか?
今年も五所川原市で8月4日から8月8日に開催されますので、是非時間のある方は、夏の思い出作りに訪れてみてください。
住所 | 〒037-0063 青森県五所川原市大町506−10 |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
定休日 | 年末年始 |
TEL | 0173-38-3232 |
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