新車価格が1000万円レクサスLX盗難相次ぐ 盗難後車はどこへ

新車価格が1000万円を超えるトヨタの高級車「レクサスLX」の盗難被害が今年、愛知県内で急増し、11月末時点で100台に達したことが県警への取材でわかった。

LXの県内の登録台数は557台(2019年3月末時点)で、およそ5台に1台が盗まれている。県警は解体されて海外にも持ち出されているとみて警戒を強めている。

LXは5年前に販売が開始されたスポーツ用多目的車。悪路に強く海外でも人気が高い。電子キーの電波を増幅・中継してドアを解錠する「リレーアタック」などの手口で盗まれているとみられ、捜査幹部は「異常事態。窃盗グループの目に留まれば被害に遭っている状況」と危機感を募らせる。

県警はパトロールを強化し、販売店を通じて注意喚起もしているが、LXの被害は昨年の51台から倍増。他車種に比べ、被害車両の目撃情報はほとんどなく、捜査関係者は関東や関西に運んで解体し、海路で運び出している可能性を指摘。盗難、運搬、売却と複数グループで分業化しているともみている。

名古屋市千種区の男性(43)は9月にLXを購入して以降、2度も盗難未遂被害に遭った。1度目は10月中旬の午前2時半頃。防犯機能が働き、ドアロックの解除を知らせるメールが携帯電話に届き、マンションの駐車場に急ぐとバンパーが壊され、破壊された防犯カメラにも不審な複数の人影が映っていた。翌月も被害に遭い、怖くなって防犯用品のハンドルロックを装着した。男性は「警戒していることが目に見える対策を取りたい」と話す。

「イモビライザー」などの防犯装置を備えた車も被害に遭っているとして、県警はハンドルやタイヤを固定する防犯用品や電子キーの電波を遮断するため、金属缶でキーを保管するなど、「プラスワン」の対策を呼びかけている。

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