性的同意アプリ『キロク』が配信延期に 監修した弁護士はだれ?

「キロク」というスマートフォンアプリは、性交渉に関する同意を記録するためのツールとして開発されました。このアプリは、「性的同意アプリ」とも呼ばれており、セキュリティの強化や同意を強制された場合の救済機能を追加するために開発会社が配信を延期すると発表したことが報じられています。

このアプリの目的は、性交渉が同意の上で行われたことを証明することです。日本では、刑法が改正され、性的同意のない性交渉が犯罪とされる「不同意性交等罪」が新設されました。このような法改正を受けて、性的同意を確認する手段としてこのアプリが開発されたようです。

アプリの仕組みとしては、ユーザーはアプリを使ってQRコードを生成し、そのQRコードを相手のスマートフォンで読み取ってもらいます。そして、相手が同意する意思表示として「同意」ボタンを押すことで、双方のスマートフォンに性交渉が同意の上で行われたことを記録するというものです。

しかし、アプリの発表後には、性交渉の記録や個人情報の漏えい、同意を強制される可能性などに対する懸念が多く寄せられたようです。そのため、開発会社は配信を延期し、セキュリティの強化や同意を強制された場合の救済機能を追加する方針をとっています。

また、アプリの発表時には開発企業の名前や監修した弁護士の名前が明らかにされていなかったことに対する疑問も出ています。開発企業は新しい会社を立ち上げる予定であるため、社名を発表するのはアプリのリリース時とされています。弁護士の名前については、契約上の理由や商売目的を避ける意図があると説明されています。

このアプリは性的同意の問題に関連する諸懸念を考慮し、より安全で信頼性のある形で運用するための配信延期や機能追加を検討しているようです。

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