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火事が起きやすい季節とは? 要注意の時期とその理由
毎年、季節の変わり目になると各地で火災が増加する傾向があります。火事が起きやすい季節にはいくつかの共通した特徴があり、予防のためにもその背景を理解しておくことが大切です。以下に、特に火災リスクが高まる季節とその理由をまとめました。
■ 冬(12月〜2月)— 最も火災が多い時期
特徴と原因:
- 空気が乾燥し、火が広がりやすい
- 暖房器具(ストーブ、こたつ、ヒーターなど)の使用頻度が増加
- 火の取り扱いが増える年末年始(ろうそく・コンロ・餅焼きなど)
注意点:
- ストーブの近くに可燃物を置かない
- 就寝時や外出時は必ず電源を切る
- 換気と湿度の管理も大切
■ 春(3月〜5月)— 山火事・野焼きに注意
特徴と原因:
- 風が強く乾燥する日が多いため、火のまわりが早い
- 農作業などでの野焼きや焚き火から延焼するケースも
注意点:
- 火を使う作業は風のない日を選ぶ
- 完全に消火されているかの確認を徹底する
■ 夏(6月〜8月)— 火災は減るが、油火災や山火事に注意
特徴と原因:
- 湿度が高く火災件数は比較的少ない
- 一方で、バーベキューや花火による火災、電気機器の過熱などによる火災は発生
注意点:
- 花火やバーベキューでは水を用意しておく
- キャンプ場などでは火気使用ルールを守る
■ 秋(9月〜11月)— 空気が乾き再びリスク増加
特徴と原因:
- 台風一過の晴天が続き、空気が乾燥し始める
- 暖房器具の準備や試運転による火災も
注意点:
- 使用前に暖房器具の点検を
- 小さな火花でも見逃さない意識を持つ
火災予防は日常の意識から
火事は一瞬の不注意から大きな被害を引き起こします。特に空気が乾燥し火の扱いが増える冬と春は、年間でも火災の件数が最も多くなる傾向にあります。日々の生活の中で「火を使う前に確認、使った後に消火」を徹底し、火災のリスクを最小限に抑えましょう。