新潟にあるテレビ局「NST新潟総合テレビ」が、6年間で約11億円の「うその経費」を使っていたとして、税務署(関東信越国税局)から指摘されました。
このお金は、本当は使っていないのに「CM制作にかかった費用」として申告していたもので、会社の利益を少なく見せるための不正なやり方だったと見られています。
この問題により、約4億円の税金(法人税)を追加で払うように命じられたとされています。
目次
CMを作っていないのに「お金を使った」とウソをついていた?
テレビ局は、CMを作るために外部の会社にお金を払うことがあります。
NSTは「CMを作った」としてお金を支払ったことにしていましたが、実際にはCMは作られておらず、スポンサーもいないことが多かったようです。
さらに、実際にあるCMでも、本当よりも多い金額を払ったことにしていたというケースもありました。
ウソの経費でできたお金を、広告会社との接待に使っていた
NSTは、「うその経費」で浮かせたお金を広告会社との飲み会や接待などに使っていたと言われています。
広告会社は、スポンサー(CMを出す企業)を紹介してくれる重要な相手なので、NSTは接待を重ねて関係をよくしようとしていたと見られます。
しかしこれは、不正に作られた「裏金」での接待だったため、問題視されました。
テレビ局なのに、なぜこんなことをしたのか?
最近はテレビを見る人が減り、ネット広告が増えてテレビCMの数も減っています。テレビ局の収入が減っている中で、地方局のNSTは特に厳しい状況にありました。
ある業界関係者は「スポンサーをつなぎとめるために、広告会社への接待に必死だったのだろう」と話しています。
でも、だからといって不正なお金の使い方が許されるわけではありません。
NSTの対応とこれから
NSTは新聞の取材に対して、「税務署の指導に従って、追加の税金はすでに払いました」と答えました。
さらに、「経営陣の給料を一部カットし、社内で調査を行い、再発防止に取り組んでいる」と説明しています。
しかし、どうして不正が始まったのか、誰が関わっていたのかなど、まだはっきりしないことも多く、説明が求められています。
信頼を取り戻せるのか?
NSTのようなテレビ局は、たくさんの人に情報を伝える役割を持っていて、とても公共性(社会にとって大切な役目)が高いです。
だからこそ、今回のような不正は「信頼を裏切る行為」だと多くの人が感じています。
NSTが信頼を取り戻せるかどうかは、今後の対応次第です。
まとめ(ポイント)
- NSTは、作っていないCMの費用を「あるように見せて」税金をごまかしていた
- うその経費でできたお金を、広告会社との接待に使っていた
- 税務署から約11億円の所得隠しを指摘され、約4億円の税金を追加で払うことに
- テレビ局なのにそんなことをするの? → 背景には広告収入の減少や経営の厳しさ
- 今後、NSTがきちんと反省し、信頼を取り戻せるかが問われている


