【解説】スーパー「ロピア」が独占禁止法違反か？納入業者に"タダ働き"強要の疑い

【解説】スーパー「ロピア」が独占禁止法違反か？納入業者に“タダ働き”強要の疑い｜公正取引委員会が立ち入り検査【2025年6月】

**人気食品スーパー「ロピア」（川崎市）**が、納入業者に対して不当な要求をしていた疑いが浮上しました。2025年6月16日、**公正取引委員会（公取委）**は、**独占禁止法違反（優越的地位の乱用）**の疑いでロピアに立ち入り検査を実施したと報じられています。

今回はこの問題について、「なにが悪かったのか？」「ロピアはどんなことをしていたのか？」を、わかりやすく・簡単に解説します。

ロピアは、新店舗のオープンや改装のタイミングで、商品を納入している業者に対し、

「人を派遣して、棚に商品を並べたり、補充作業を手伝ってくれ」

と要求し、それを無料でやらせていた疑いがあります。

つまり、納入業者の従業員を“無償労働者”として店舗に使っていたということです。

これは、**独占禁止法で禁じられている「優越的地位の乱用」**に該当する可能性があります。

たとえば、立場の強い会社（この場合はロピア）が、立場の弱い会社（納入業者）に対して、以下のような不当な要求を押し付けると違法になります：

今回のケースでは、「タダで人をよこせ」という要求が問題視されています。

ロピアは、川崎市に本社を構える急成長中の食品スーパーで、価格の安さとボリューム感で人気を集めています。

この急拡大の裏で、人手を安く（無料で）確保するために不正を行っていた可能性があると、公取委は見ています。

ロピアは成長著しく、売上も大きい小売業者の一つです。納入業者にとっては、ロピアとの取引を失うことは大きな損失。

そのため、

「断ったら取引を打ち切られるかもしれない…」

というプレッシャーから断れず、要求をのまざるを得なかったという構図が見えてきます。

公正取引委員会が立ち入り検査に踏み切ったことから、今後ロピアには以下のような措置が取られる可能性があります：

すでに、SNSでは「ロピアもう使いたくない」「タダ働きさせるってブラックすぎ」といった声も広がっており、ブランドイメージへの打撃は避けられない状況です。