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【制作裏話】しぐれうい新曲「ひひっふぅ」MV、Blender Eeveeで制作された革新的アニメーションの秘密とは?
VTuber兼イラストレーターとして人気を誇るしぐれういの新曲「ひひっふぅ」のミュージックビデオ(MV)が、動画共有サイトを中心に大きな話題となっています。MVの制作を担当したのは、映像制作ユニット「ポプリカ」。その公式解説によって、驚くべき技術的こだわりが明らかになりました。
Blender Eeveeをフル活用!驚きの“魚眼レンズ”表現
今回のMVは、リアルタイムレンダリングエンジン「Blender Eevee」を用いて全編3DCGで制作されています。
しかしEeveeでは、魚眼レンズ効果が標準でサポートされていないため、制作チームは独自の技術でこれを再現。
魚眼効果はどう実現された?
魚眼レンズ風の画角を表現するために、Blender内でカメラに映るすべてのオブジェクトをリアルタイムで歪ませる手法が用いられました。このアプローチにより、従来のポストエフェクトやAfterEffectsでは得られない自然な歪みが実現されています。
合成もすべてBlender内で完結!AfterEffectsに頼らない理由
さらに注目すべきは、コンポジット処理(合成)もすべてBlender内で完結させた点です。一般的にはAdobe AfterEffectsなどの外部ツールに頼ることが多いこの工程も、今回の制作では一貫してBlenderを使用。
- 軽量かつ高パフォーマンス
- ノードベースの編集による柔軟性
- ワンツールでの一括管理による効率化
など、Blenderをメインで使用することのメリットが最大限に活かされています。
AfterEffectsの“プリコンポジション”をBlenderで再現!独自アドオンも開発
さらに制作チームは、複数の.blendファイルを接続・管理するための独自アドオンを開発。
このアドオンでは、
- 自動記録機能
- フローチャート表示
- シームレスなファイル遷移
などを可能にし、AfterEffectsのプリコンポジション機能に匹敵するワークフローが実現されました。
「ひひっふぅ」MVは技術と創造力の結晶
このように、しぐれういの「ひひっふぅ」MVは、単なるアニメーションではなく、Blenderを駆使した映像技術の集大成とも言える作品です。特に魚眼レンズ効果の再現手法や自作アドオンによる制作効率の最適化などは、今後の3DCG制作における新たなヒントとなるでしょう。

