旭川市で集団食中毒発生 宅配弁当「昼めし屋」で144人が症状 腸炎ビブリオ検出・1人死亡
旭川市保健所が発表
2025年9月2日、旭川市保健所は市内で集団食中毒事件が発生したと発表しました。原因となったのは、旭川市東鷹栖にある**昼食宅配弁当専門店「昼めし屋」**で提供された弁当です。
保健所によると、8月25日に同店で調理された弁当を食べた692人のうち、13歳から81歳までの男女144人が下痢や腹痛などの症状を訴えました。提供されたメニューには、魚の揚げ物や北海道名物のザンギ弁当などが含まれていました。
通報から発覚までの経緯
発端は8月27日午前9時15分ごろ。「8月25日の正午ごろに弁当を食べた複数人が下痢や腹痛を訴えている」との連絡が保健所に入りました。その後の調査で有症者が急増し、最終的に144人が食中毒症状を呈していることが確認されました。
腸炎ビブリオを検出 営業停止命令
検査の結果、複数の有症者の便から腸炎ビブリオ菌が検出されました。共通食が「昼めし屋」の弁当に限られていたことから、旭川市保健所は腸炎ビブリオによる食中毒と断定しました。
保健所は同店に対し、9月2日の1日間の営業停止命令を出しました。ただし、店側は8月29日から自主的に営業を自粛していたということです。
有症者の回復状況と死亡例
発症したほとんどの人は回復傾向にあるものの、60代の男性1人が死亡しました。ただし、この死亡と食中毒の因果関係については現時点で不明とされています。
腸炎ビブリオとは?過去の発生状況
腸炎ビブリオは、生鮮魚介類やその加工品を主な原因とする細菌です。食後12時間ほどで激しい腹痛、下痢、発熱を引き起こすことが多く、夏場に発生しやすい特徴があります。
全国的には、2020年から2024年までの5年間でわずか4件しか確認されていません。今回の旭川市での大規模な集団発生は極めて異例のケースといえます。
旭川市民への呼びかけ
旭川市保健所は、市民に対し以下のような注意を呼びかけています。
魚介類は新鮮なうちに十分に加熱して食べる 調理器具やまな板をしっかり洗浄・消毒する 夏場の食品は冷蔵保存を徹底する
食中毒は一度に多数の人へ被害が広がる可能性があり、特に宅配弁当業者にとっては食品衛生管理の徹底が改めて求められています。



