
目次
アスクル、サイバー攻撃で物流システムがダウン!EC大手襲ったランサムウェアの脅威と影響
2025年10月19日、日本の大手e-コマース企業であるアスクル株式会社が、身代金要求型ウイルス(ランサムウェア)によるサイバー攻撃を受け、物流システムの一部が暗号化され、通常の手順での起動ができない状態に陥りました。この攻撃により、同社の通販サイトにおけるオンラインでの受注が停止する事態となり、その影響は広範囲に及んでいます。
📅 発生から現在までの主な動きと影響
- 攻撃発生と影響(10月19日):
- 物流システムへのランサムウェア感染が確認され、システムがダウン。
- 通販サイトのオンライン受注・出荷業務が停止。
- 犯行声明とデータ窃取の主張(10月30日):
- 「RansomHouse(ランサムハウス)」と名乗るハッカー集団がインターネット上で犯行声明を公開。
- 同社から1.1テラバイト(Tb)分のデータを盗み出したと主張し、一部を公開。
- アスクル側は犯行声明を把握し、現在確認中。身代金の有無や交渉期限などは不明。
- ランサムハウスは2021年末頃から活動が確認されている集団で、過去に米半導体大手や他の日本企業も攻撃したと主張。
- 限定的な出荷の再開(10月29日~):
- 29日より、佐川急便に一部の荷物を委託する形で試験配送(トライアル出荷)を開始。
- FAXで注文を受け付け、医療機関や介護施設など一部の法人向けに、当面の運用としてコピー用紙や医療用品など社会的な影響が大きい領域の商品を限定的に出荷。
- システム復旧の目処は立っておらず、手動対応の検証を踏まえて、今後対象顧客や対象商品を拡大する方針。
- 個人情報流出の状況:
- 10月29日時点で個人情報の流出は確認されていませんが、引き続き調査が継続されています。
- 広がる影響:
- アスクルは安価で高品質な医療用品に強みがあり、現場で使用する備品の8割を同社から調達しているクリニックもあるため、医療現場の備蓄切れや負担増が懸念されています。
- 無印良品やロフトなど、アスクルの物流サービスを利用していた他社のネットストアにも影響が及んでいます。
🏢 アスクル企業情報(攻撃時点)
| 項目 | 詳細 |
| 創立 | 1963年 |
| 本社 | 東京 |
| 事業概要 | 日本のe-コマース企業(B2B/B2C)。オフィス用品、日用品、医薬品、物流サービスを提供。自社ECサイトに加え、SOLOEL ARENA、LOHACOも運営。 |
| ウェブサイト | https://www.askul.co.jp/ |
| 売上高 | $3.2\text{ B}$ |
| 従業員数 | 3574人 |
💡 この事態が示唆するもの
今回の事例は、ランサムウェア攻撃が企業のサプライチェーン全体に深刻な影響を及ぼす現代のサイバー脅威を浮き彫りにしています。大規模なITインフラを抱える企業は特に標的になりやすく、被害の長期化が懸念されています。アスクルは、安全確認を最優先した段階的な復旧を進めていますが、全面復旧には時間がかかるとみられています。




