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【解説】中国側による高市首相への過激な批判投稿と、日中間の緊張の高まり
2025年11月、在フィリピン中国大使館や中国の外交官が、日本の高市早苗首相に対して常軌を逸した過激な批判を展開し、日本政府が強く抗議する事態となっています。
一連の騒動の経緯と背景を分かりやすく解説します。
1. 何が起きたのか?(フィリピン中国大使館の投稿)
11月21日までに、在フィリピン中国大使館が公式X(旧ツイッター)アカウントに、高市首相をモデルにしたとみられる風刺画(漫画)を投稿しました。
- 画像の内容:
- 高市首相らしき人物が、「平和憲法」と書かれた本を燃やしている様子が描かれています。
- その背後には、旧日本軍を想起させるような亡霊や骸骨が描かれており、日本が再び「軍国主義」へ戻ろうとしているというメッセージを含んでいます。
- 中国側の主張:
- 投稿には「日本の軍事拡大の動きは警戒に値する」「新しい指導者(高市首相)の発言は懸念を増大させる」といった趣旨の英文が添えられています。
2. なぜ中国は怒っているのか?(きっかけとなった発言)
今回の激しい反発の直接的な原因は、高市首相による**「台湾有事」**に関する国会答弁です。
- 高市首相の発言要旨:
- 「もし中国が台湾に対して武力を行使した場合、それは日本の存立(国の存在そのもの)が脅かされる**『存立危機事態』**になり得る。」
- 意味すること:
- 「存立危機事態」と認定されると、日本の自衛隊がアメリカ軍などを支援するために集団的自衛権を行使することが可能になります。つまり、**「台湾有事に自衛隊が関与する可能性」**を示唆したことに対し、中国側が「内政干渉だ」「軍事国家化だ」と強く反発しているのです。
3. 大阪総領事による暴言トラブルも(前段の経緯)
フィリピン大使館の投稿の前にも、すでに過激なトラブルが発生していました。
- 11月8日の出来事:
- 中国の駐大阪総領事である薛剣(せつ・けん)氏が、同じく高市首相の台湾関連の答弁を受けて、X上で**「汚い首は斬ってやる」**という極めて暴力的で侮辱的な投稿を行いました。
- 一国の外交官が、駐在国の首相に対して「首を斬る」といった表現を使うのは極めて異例であり、外交儀礼(マナー)を完全に無視した行為です。
4. 日本政府の対応と今後の見通し
これら一連の行為に対し、日本政府は中国側に対して厳重に抗議しています。
- 日本政府の立場:
- 「外交官や公館による発信として著しく不適切である」とし、該当する投稿の削除や、二度と同様のことが起きないよう適切な対応を強く求めています。
- 現状:
- 中国側は、フィリピン大使館のアカウントなどを使い、国際社会(特にアジア諸国)に向けて「日本は危険だ」というイメージを植え付けるプロパガンダ(宣伝工作)を強化していると見られます。日本と中国の外交関係は、これらの一連の投稿により一層緊張感が高まっています。
要約すると: 高市首相が「台湾有事は日本の危機になり得る」と発言したことに対し、中国側が猛反発。フィリピンの中国大使館が「憲法を燃やす首相」の絵を投稿したり、大阪の総領事が「首を斬る」と投稿したりするなど、常識外れの外交戦を展開しており、日本政府が抗議しているという状況です。





