【衝撃】にじボイス、2026年2月サービス終了へ。日本俳優連合からの指摘と「法的侵害なし」でも撤退を選んだ深い理由とは?

『にじボイス』サービス終了の概要とスケジュール

2025年11月21日、『にじボイス』運営より突然のサービス終了が告知されました。

  • サービス終了日: 2026年2月4日(水)
  • 発表日: 2025年11月21日

利用者にとっては寝耳に水の話であり、特に現在プロジェクトで音声を利用しているクリエイターにとっては、今後の対応が急務となります。

終了の決定的な理由:日本俳優連合からの「類似」指摘

今回の終了劇の引き金となったのは、日本俳優連合(日俳連)からの削除要請でした。経緯は以下の通りです。

1. 最初の指摘(2025年9月29日)

日俳連より、「33体のキャラクターボイスが、組合所属の実演家(声優など)の声に似ている」との指摘を受けました。
運営側は社内調査を行い「法的な権利侵害はない」と判断しましたが、実演家への配慮から当該ボイスの提供を終了しました。

2. 追加の指摘(2025年11月17日)

細心の注意を払って運営を継続していたものの、新たに追加で「20体のキャラクターボイス」についても同様の削除要請を受領。
こちらも法的な権利侵害は確認されなかったものの、この事態を重く受け止め、サービス全体の終了を決断しました。

深掘り:「法的侵害なし」なのになぜ撤退するのか?

ここが今回のニュースで最も重要、かつ議論を呼ぶポイントです。
通常、企業活動において「法的にシロ」であれば、サービスを継続することに正当性があります。しかし、『にじボイス』はなぜ撤退を選んだのでしょうか。

「声の権利」を守るプラットフォームとしての矛盾

運営会社の発表文には、非常に重い言葉が綴られています。

「『声が似ている』とご本人等が不安に思っていらっしゃるのに、それは、主観であるという主張をすることが、生身の人間に対してどう感じられるのか」

法的に勝てるか負けるかではなく、「AIと人がぶつかり合うのではなく、より良い世界を作る」という企業理念に立ち返った時、実演家(声優)を不安にさせてまで事業を続けることは信念に反するという判断です。

AI音声における「類似性」の難しさ

現在の法律では、AI生成物が「特定の誰かの声に似ている」という主観的な類似性だけで権利侵害を認定するのはハードルが高いとされています。
しかし、法律が追いついていないだけで、「自分の声が無断でAIに使われているかもしれない」という声優側の恐怖や不安はリアルなものです。

『にじボイス』側は、法廷で争うことよりも、「生身の人間の感情」を優先したと言えます。これはAI事業者として非常に倫理的(エシカル)で、かつ重い決断です。

運営からの重要なお願い:誹謗中傷は厳禁

今回の件で、SNS上などで日本俳優連合(日俳連)に対する批判が起きることが懸念されますが、運営会社は強く自制を求めています。

  • ご不便・ご迷惑の責任はすべて弊社(にじボイス運営)にある
  • 日本俳優連合様への誹謗中傷は控えてほしい

ユーザーを守れなかった責任をすべて自社で負い、権利団体を守ろうとする姿勢は、最後まで誠実な対応であると評価できます。

この記事を書いた人: NEWS FOREST 編集部

独立系メディアとして、自然・社会・人の調和をテーマに取材・発信を行っています。

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