【死者83人に】香港火災、原因は竹ではなく「防護ネット」か。業者3人逮捕の急展開

2025年11月28日、香港北部の高層集合住宅で発生した大規模火災で、香港消防当局は新たに死者数が83人に達したと発表しました。

当初は44人と伝えられていましたが、捜索が進むにつれて被害の甚大さが浮き彫りになっています。

なぜこれほどまでに被害が拡大してしまったのか。現地では、当初原因とされていた「竹の足場」以上に、外壁を覆っていた「緑の防護ネット」と「発泡スチロール」が複合的に作用し、爆発的な延焼を招いた可能性が指摘されています。

【11/28最新】この記事のポイント

  • 死者数が83人に急増(28日発表)
  • 火災拡大の主因は「防火基準満たさぬ防護ネット」と「発泡スチロール」の可能性
  • 改修工事を担当した業者の取締役ら3名が逮捕されている

【原因】竹だけではなかった…被害拡大の元凶「緑のネット」

火災現場の様子(イメージ)

香港の高層ビル建設や修繕では伝統的に「竹の足場」が組まれます。当初はこの竹が燃えたことが原因とされていましたが、現地当局の調べにより、外壁を覆っていた資材に重大な欠陥があった可能性が浮上しました。

1. 防火基準を満たさない「緑の防護ネット」

建物を覆っていた緑色の防護ネット(養生ネット)。これが現地の防火基準を満たしていない素材であったことが指摘されています。

基準を満たさないネットは、一度火がつくと瞬く間に溶け落ちながら燃え広がり、火炎のカーテンとなって建物を包み込みます。

2. 窓の外に「発泡スチロール」

さらに致命的だったのが、エレベーターホールの窓の外側などが、可燃性の高い発泡スチロールで覆われていた事実です。

「燃えやすいネット」と「発泡スチロール」。この2つが組み合わさったことで、火災は爆発的な速度で上層階へと駆け上がり、多くの住民の逃げ道を塞いだ「人災」の側面が強まっています。

被害状況:死者83人に、依然として予断許さず

現場は香港北側の大埔(タイポー)地区にある大規模団地(8棟・約2000戸)です。
28日の発表で死者数は一気に倍増近い83人となり、未だ安否不明者も残されていることから、犠牲者はさらに増える恐れがあります。

項目状況(11/28時点)
死者83名(急増)
安否不明捜索継続中(多数と連絡取れず)
負傷者多数搬送(重体者含む)

住民の証言によると、「修繕工事で窓が閉め切られていて火事に気づかなかった」という声もあり、逃げ遅れた高齢者が多数いたと見られています。

火災現場の地図(香港・大埔地区)

[ここにGoogle Map埋め込み:香港 大埔(Tai Po)エリア]

工事業者3人を逮捕「過失致死」の疑い

この事態を受け、香港警察当局は当該の改修工事を担当していた業者の取締役ら男3人を、過失致死の疑いで逮捕しています。

死者が83人に達したことで、業者の責任追及はより厳しいものになることが確実です。コストカットのために安価で燃えやすいネットを使用したのか、安全管理の実態解明が急がれます。

まとめ:防護ネットと発泡スチロールの恐怖

竹の足場という香港の象徴的な風景の中で起きた、近代化学素材(ネット・発泡スチロール)による惨劇。

死者が83人に上るという最悪の結果は、修繕工事における「難燃性素材」の重要性を痛烈に示しています。日本でも同様の工事は日常的に行われており、決して対岸の火事ではありません。

亡くなられた83名の方々のご冥福をお祈りいたします。

この記事を書いた人: NEWS FOREST 編集部

独立系メディアとして、自然・社会・人の調和をテーマに取材・発信を行っています。

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