目次
テレビ朝日本社ビル転落死事件 社外男性スタッフ死亡、警察が自殺の経緯捜査中
2025年12月11日 東京発/特派員レポート

事件の概要
東京都港区六本木のテレビ朝日(テレ朝)本社ビルで10日夜、衝撃的な転落事故が発生した。20〜30代の男性がビル上部から転落し、死亡した。警視庁は自殺の可能性が高いとみて捜査を進めているが、現場近くの通行人が巻き込まれ軽傷を負うなど、周囲に衝撃が広がっている。
現場は「けやき坂イルミネーション」イベント開催中で、多くの人で賑わう時間帯だったこともあり、その場に居合わせた人々の間では悲鳴とざわめきが広がったという。SNSでは目撃動画が急速に拡散され、関係者の身元や背景をめぐる憶測が飛び交っている。
事件の経緯
事件が起きたのは、12月10日午後6時50分頃。六本木けやき坂通り付近にいた警備員から「テレビ朝日の建物の上から人が落ちた」と110番通報があり、警視庁麻布署員が現場に急行した。
署員が駆けつけたところ、20〜30代とみられる男性が倒れているのが発見され、その場で死亡が確認された。転落の衝撃で、現場近くを歩いていた40代男性が巻き込まれ、頭部や肩を打つ軽傷を負い、病院に搬送されたが、命に別条はないという。
現場は同日開催中の「けやき坂イルミネーション」イベントで賑わっており、周囲では「落ちてきた!」「危ない!」といった悲鳴が上がり、騒然となったとされる。
警察の見立てとテレ朝側のコメント
警察の調べによると、死亡した男性はテレ朝の社外スタッフで、本社の入館証を所持していた。ビル上部(屋上または高層階)から意図的に飛び降りたとみられ、現時点では他殺や事故を示す明確な兆候は確認されていない。
警視庁は、男性の身元確認を急ぐとともに、遺書の有無やスマートフォンの通話・メッセージ履歴、ビル内の防犯カメラ映像などを精査し、転落に至る詳しい経緯と動機の解明を進めている。
テレ朝側は10日夜、メディア各社を通じて公式コメントを発表し、
「当社の社外男性スタッフが死亡した。警察が事案の詳細を捜査中であり、弊社も協力している」
と述べた。被害者の所属については関連会社(業務委託や制作会社経由)の可能性が高いとみられるが、具体的な部署名や業務内容、氏名などは公表を控えている。
SNSでの拡散と憶測
事件直後から、TikTokやX(旧Twitter)上には転落の瞬間を捉えたとされる動画が相次いで投稿され、「閲覧注意」の警告付きで急速に拡散された。一部の動画では、ビル上部から落下する様子や現場の混乱、救急隊の到着シーンなどが映し出され、数十万〜数百万回再生されているものもあるという。
X上では、
- 「テレ朝関係者の自殺か」
- 「ナスD(『ナスD大冒険TV』のプロデューサー?)との関連?」
といった投稿も見られたが、報じられている被害者の年齢層(20〜30代)と著名な人物のプロフィールが一致しないことから、多くのユーザーは「別人濃厚」と冷静に指摘している。
一方で、動画のスローモーション加工やコマ送りを用いて「他人に押されたように見える」「事故の可能性もあるのでは」といった分析を試みる投稿もあり、落下の軌道の不自然さを指摘する声も散見される。
さらに、
- 「テレ朝のワイドショーが自局の事件を報じないのはなぜ?」
- 「東京五輪関連の転落死と似ているのでは」
といった指摘も上がり、過去の類似事件と結びつける投稿も相次いでいる。関連ポストの削除や「情報統制」を疑う書き込みも見られ、「報道しない理由を知りたい」との趣旨のハッシュタグがトレンド入りするなど、ネット上では憶測と不信感が渦巻いている状況だ。
ただし、現時点で被害者の氏名や顔写真など、個人を特定できる公式情報は公表されておらず、確証のない情報をもとにした断定や誹謗中傷に対しては、「遺族や関係者への二次被害を生まないよう配慮すべき」と慎重な対応を求める声も根強い。
今後の焦点
警察は11日以降も現場検証を続け、被害者の最期の足取りや精神状態、勤務実態など多方面から調査を進める方針だ。テレ朝内部でも、社外スタッフを含むメンタルヘルス対策やビル内の安全管理の在り方が問われる可能性がある。
事件現場となったけやき坂通りは一時封鎖されたものの、午後には再開され、イルミネーションイベントも予定通り継続された。日常と非日常が交錯する中で、現場を通りかかった人たちは、複雑な思いを抱えながら光の並木を見上げることになった。
今回の転落死は、
- メディア業界における過酷な労働環境
- 社外スタッフ・フリーランスを含めたメンタルヘルス対策
- 繁華街に立地する大型ビルの安全管理と公衆の安全確保
- SNS時代の「ショッキング映像」拡散と報道倫理・プライバシー保護
といった複数のテーマを浮き彫りにしている。関係者のご冥福を祈るとともに、早期の真相解明と再発防止策の検討が求められる。
おわりにに――冷静な情報の受け止めと二次被害防止を
今回の事件では、現場の映像や写真が瞬時に拡散され、真偽不明の情報や憶測が飛び交っている。ショッキングな映像は強い関心を集める一方で、遺族や関係者にとっては深い心の傷となりうる。また、巻き込まれた通行人や目撃者の心のケアも重要だ。
私たち受け手も、センセーショナルな情報に飛びつくのではなく、公的機関や信頼できるメディアからの公式発表を確認し、冷静に事態を見守る姿勢が問われている。
本件については、警察の捜査状況やテレ朝側の追加コメントなど、新たな情報が入り次第、続報をお伝えしたい。









