
2024年12月15日、三重県鈴鹿市の解体工事現場において、作業員が土砂崩れに巻き込まれ死亡するという痛ましい労働災害が発生しました。
本記事では、事故の発生状況、当時の現場環境、そしてなぜ深さ3メートルの穴でこのような事故が起きてしまったのか、建設業界の安全基準と照らし合わせながら解説します。
目次
三重県鈴鹿市:結婚式場解体現場での事故概要
12月15日午前9時頃、三重県鈴鹿市寺家町にある結婚式場の解体工事現場にて、「男性が土砂に埋もれている」と119番通報が入りました。
事故発生時の状況
- 発生日時:12月15日 午前9時頃
- 発生場所:三重県鈴鹿市寺家町(結婚式場跡地)
- 被害者:64歳の男性作業員(後に死亡を確認)
- 作業内容:深さ約3メートルの穴でのコンクリート杭撤去作業
なぜ土砂は崩れたのか?深さ3メートル作業のリスク
報道によると、事故当時は作業員2名が深さ約3メートルの穴の中で作業を行っていました。その最中、周囲の土砂が崩落し、1名が巻き込まれたとされています。
「深さ3メートル」の危険性とは
建設・解体現場において、掘削作業は常に崩落の危険と隣り合わせです。一般的に、労働安全衛生規則では、地山の掘削作業において以下の基準が設けられています。
労働安全衛生規則(抜粋の要約)
深さが1.5メートル(地質によっては2メートル)を超える場所で掘削を行う場合、地山の崩壊を防止するために「土止め支保工」の設置や、安全な勾配をつけることが義務付けられています。
今回の現場において、適切な土留め(矢板など)が設置されていたか、あるいは法面(のりめん)の角度が適切であったかどうかが、今後の警察の捜査の焦点となると見られます。
救助活動と現場の対応
通報を受け、消防と警察が現場に急行しました。土砂に埋もれた男性作業員は約3時間後に救助されましたが、発見時にはすでに心肺停止の状態でした。
その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。警察は現在、業務上過失致死の可能性も含め、当時の安全管理体制や事故の詳しい原因について捜査を進めています。
解体工事における「杭抜き」の難しさ
今回の事故は「コンクリート杭の撤去中」に発生しました。建物を支える杭は地中深く埋設されているため、撤去には大規模な掘削を伴うケースが多くあります。
- 地盤の緩み:解体現場は重機が動き回るため、振動で地盤が不安定になりやすい。
- 見えないリスク:地中の水分量や土質の変化により、突然崩落が起きることがある。
年末に向けて工事が急ピッチで進む時期ですが、改めて現場の安全管理、特に「掘削作業時の土砂崩壊防止措置」の徹底が求められます。
※本記事は報道された事実に基づき構成しています。最新の捜査状況により詳細は変更となる可能性があります。
引用元:CBCテレビほか報道各社










