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【2025年12月】陸自CH-47JAヘリ、レーザー照射で静岡・東伊豆に予防着陸。乗員無事、深刻化する妨害行為の実態
2025年12月17日更新 – 静岡県の上空で、夜間飛行訓練を行っていた陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプターに対し、何者かが長時間にわたりレーザー光を照射するという極めて危険な事案が発生しました。この妨害行為により、機体は安全確保のため静岡県東伊豆町への「予防着陸」を余儀なくされました。
本記事では、事件の経緯、当該機体「CH-47JA」の性能、そして航空法に関わるレーザー照射の違法性について詳しく解説します。

事件の時系列:静岡県裾野市から東伊豆町稲取へ
事件が発生したのは2025年12月16日の夜間です。陸上自衛隊第1ヘリコプター団(千葉県・木更津駐屯地)に所属するCH-47JA(通称:チヌーク)1機が、通常の夜間飛行訓練を行っていました。発生日時2025年12月16日 午後8時頃発生場所静岡県裾野市上空着陸地点静岡県賀茂郡東伊豆町稲取(海岸付近)照射時間約10分間被害状況乗員5名異常なし、機体損傷なし事件概要まとめ
執拗な10分間の照射
報道および自衛隊の発表によると、ヘリコプターは静岡県裾野市上空を飛行中、地上から執拗にレーザー光を照射されました。その時間は約10分間にも及んだとされています。
パイロットは安全な飛行の継続が困難と判断。本来予定していた東富士演習場での訓練を中断し、南下して静岡県賀茂郡東伊豆町稲取の海岸付近へ「予防着陸(Precautionary Landing)」を行いました。これは機体の不具合等ではなく、安全を最優先した措置です。

被害を受けた「CH-47JA」とは?自衛隊の空飛ぶトラック
今回被害を受けた機体「CH-47JA」は、日本の防衛や災害派遣において中核を担う非常に重要なヘリコプターです。
- 製造:川崎重工業(ボーイング社ライセンス生産)
- 特徴:タンデムローター(前後に2つのプロペラ)
- 輸送能力:最大55名以上の人員、または車両・物資を空輸可能
- 役割:能登半島地震などの災害派遣、離島防衛、国際任務
特に「JA型」は航続距離が延長されたタイプであり、夜間飛行能力も高いため、24時間体制での任務に対応しています。木更津駐屯地の第1ヘリコプター団は、これらの機体を運用する精鋭部隊として知られています。

なぜ稲取へ?現場周辺の状況
不時着地点となった東伊豆町稲取は、伊豆半島の東海岸に位置し、キンメダイや温泉で有名な風光明媚な観光地です。夜間は比較的静かなエリアですが、海岸線が開けているため、緊急時の着陸ポイントとして選定された可能性があります。
幸い、住民への被害はなく、機体も無事着陸できました。しかし、一歩間違えれば大惨事につながりかねない場所での緊急事態でした。

東伊豆町稲取の海岸風景

対岸には伊豆大島を望む
犯罪です。レーザー照射の危険性と法的責任
航空機へのレーザー照射は、単なるいたずらでは済まされません。パイロットの視界を一瞬で奪い(フラッシュブラインドネス)、空間識失調を引き起こして墜落事故を誘発する恐れがある「殺人未遂」にも等しい行為です。
【法的リスク】
航空法違反(航空の危険を生じさせる行為)や、威力業務妨害罪に問われる可能性が高い重罪です。
2025年に入り、自衛隊機や民間機へのレーザー照射報告が散見されています。第1ヘリコプター団も「極めて遺憾」とコメントしており、警察および関係機関による捜査が進められています。

まとめ:安全な空のために
今回の事案は、乗員5名が無事であったことが不幸中の幸いでした。しかし、国防の最前線で訓練を行う自衛隊機に対する妨害は、国民の安全を脅かす行為に他なりません。
今後、犯人の特定と厳正な処罰、そして再発防止策が求められます。








