2026年1月8日に山梨県で発生した大規模な山林火災は、発生から1週間が経過した16日現在も鎮火のめどが立っていません。
火災の中心地である上野原市の扇山(おうぎやま)から隣接する大月市へと延焼が拡大しており、近隣住民への避難指示も継続されています。本記事では、現在の被害状況と今後の気象条件に基づく延焼リスクのシミュレーション結果について解説します。
目次
被害状況:焼損200ha超、避難指示も継続
自治体の最新発表によると、火災による焼損面積は拡大の一途をたどっています。
- 上野原市:124ヘクタール(15日午前8時時点)
- 大月市:81ヘクタール(14日夕方時点)
- 合計:200ヘクタール超
特に上野原市では、以下の地域に対して避難指示が発令されており、住民生活への深刻な影響が続いています。
避難指示対象地域(上野原市):
新田区・犬目区・恋塚区
(計77世帯 145人)
今後の見通し:今後3日間は「高リスク」継続
ウェザーニュースが公開した「林野火災シミュレーション」によると、現地では予断を許さない状況が続くと予測されています。
1. 発生危険度は「高」水準
林床(森の地面にある落ち葉や下草)の乾燥具合と湿度をもとにしたデータでは、関東甲信や山梨県の広範囲で危険度が「高」または「中」のリスクを示しています。1時間ごとの予測においても、少なくとも今後3日間はリスクの低下が見込めないとされており、新たな飛び火や再燃への厳重な警戒が必要です。
2. 1月16日の日中は延焼拡大の恐れ
風向きや地形を考慮した「延焼危険度」の予測では、1月16日の日中を中心に扇山周辺でリスクが上昇する時間帯があるとされています。この時間帯は延焼速度が速まる可能性が高いため、消防隊による重点的な防御活動が鍵となります。
なぜ冬の山火事は拡大しやすいのか
今回の火災が長引いている背景には、冬季特有の気象条件があります。
- 空気の乾燥:気温低下により空気中の水分量(絶対湿度)が減少。
- 強風の影響:冬型の気圧配置により、太平洋側では乾燥した強い風が吹きやすい。
これらの条件が重なることで、ひとたび火災が発生すると急速に燃え広がり、消火活動を困難にしています。
まとめ:火の取り扱いに最大限の注意を
山林火災の多くは、たき火やタバコのポイ捨てなど、人為的な火の不始末が原因です。乾燥注意報が出ている日や風の強い日は、屋外での火気使用を控えることが最大の防御策となります。
近隣にお住まいの方は、引き続き自治体の防災無線や公式SNS等で最新の避難情報を確認し、身の安全を最優先に行動してください。








