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ソフトバンク・モイネロが連絡不能に。2026WBC後のキューバ停電とトランプ政権「石油封鎖」の衝撃
福岡ソフトバンクホークスの絶対的エース、リバン・モイネロ投手(30)が、2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)終了後、再来日の目処が立たない異例の事態に陥っています。
2026年3月22日、小久保裕紀監督は取材に対し「連絡がつかないらしい」と困惑の色を隠せませんでした。パ・リーグを代表する左腕を襲った「音信不通」の背景には、単なる移動の遅れではない、キューバ国内の深刻なエネルギー危機と国際政治の荒波があります。
WBC敗退後の「音信不通」と小久保監督の苦渋の決断
2026年WBCにキューバ代表のエースとして出場したモイネロ投手。パナマ戦での好投など圧倒的な実力を示したものの、チームは1次ラウンドで敗退。その後、母国キューバへ一時帰国しましたが、そこから日本側との通信が完全に途絶えています。
- 現状:再来日の予定が立たず、飛行機に搭乗したかどうかも不明な状態
- 球団の対応:開幕ローテーション入りを断念。「全ては会ってから」と現時点での調整は白紙に
過去の帰国時には連絡が取れていただけに、今回は「通信インフラそのものが機能していない」可能性が極めて高い状況です。
原因1:キューバ全土を襲った「エネルギー崩壊」と大規模停電
モイネロ投手が足止めを食らっている最大の物理的要因は、3月16日に発生したキューバ全土に及ぶ大規模停電です。
キューバ電力会社(UNE)の発表によると、送電網の全面崩壊により人口のほぼ全数にあたる約1000万人が影響を受けました。老朽化したインフラと慢性的な燃料不足により、復旧後も電力供給は極めて不安定なままです。
通信混乱の実態:
停電は水道や信号などの公共インフラだけでなく、インターネット・携帯電話基地局のダウンを招いています。これが、モイネロ投手と球団間のコンタクトを物理的に遮断している主因と見られます。
原因2:トランプ政権による「石油封鎖」の衝撃
このエネルギー危機の背後には、2026年に入り激化した米国の対キューバ圧力があります。トランプ大統領就任後、米国はキューバへの石油供給ルートを事実上遮断する強硬策に出ました。
国際情勢の主なポイント
- 供給網の遮断:主要な石油供給元であったベネズエラからのルートが、米国の制裁強化により停止。
- トランプ政権の姿勢:キューバ向け燃料輸送に関わる国々への追加関税を示唆し、事実上の「石油封鎖」を断行。
- 体制変革への圧力:トランプ氏は「キューバを解放する」との声明を出し、経済的な締め付けを極限まで強めています。
この影響でキューバ国内のガソリン価格は1リットル9ドル(約1,300円以上)を超える異常高騰を見せ、市民生活は困窮。一部地域では暴動も発生するなど、治安の悪化も懸念されています。
ソフトバンクへの影響と今後の展望
2025年に日本一の立役者となったモイネロ投手の不在は、ソフトバンクにとって計り知れない痛手です。球団はこれまでキューバ政府との信頼関係を築き、WBC参加も全面的に支援してきましたが、国家規模の混乱には打つ手がないのが実情です。
今後の焦点は以下の2点に集約されます。
- 通信の回復:モイネロ投手がいつ国際通信が利用可能なエリアへ移動できるか。
- 出国手段の確保:燃料不足による航空便への影響を回避し、安全に日本へ向かえるか。
小久保ホークスはエース不在のままシーズン開幕を迎える公算が大きくなっています。一刻も早いモイネロ投手の安否確認と、無事な帰国が待たれます。
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※本記事は2026年3月22日時点の情報に基づいています。





