
自転車の青切符とは?
改正道路交通法・反則金一覧・違反113種を徹底解説
1. 青切符とは何か?基本をおさらい
「青切符」とは、比較的軽微な交通違反に対して警察官が交付する書類の通称です。正式名称は「交通反則告知書」といい、用紙の色が青いことからこの呼び名が定着しました。
青切符を受け取った違反者は、一定期間内に反則金を納付することで、刑事裁判や家庭裁判所の審判を経ずに手続きが完了します。これを「交通反則通告制度」といいます。
自転車は道路交通法上の「軽車両」に分類されており、本来は自動車と同様に交通ルールを守る義務があります。しかし「免許不要で気軽に乗れる」という感覚から、信号無視や逆走、ながらスマホなど危険な違反が後を絶たない状況が続いていました。
2. 改正道路交通法の概要
今回の制度導入は、突然決まったことではありません。2024年(令和6年)5月に改正道路交通法が成立・公布され、自転車への青切符導入が決定。その後、具体的な反則金額は2025年6月17日の閣議で決定されました。
改正の背景|なぜ今、自転車に青切符が導入されたのか
- 自転車関連事故は2020年以降横ばいが続き、増加傾向にある
- 自転車乗用中の死亡・重傷事故のうち約4分の3は自転車側にも法令違反がある
- 従来の「赤切符」のみでは書類作成・取り調べ出頭など手続き負担が大きく、不起訴になるケースも多かった
- 悪質・危険な違反への実効性ある責任追及が強く求められていた
改正道路交通法では青切符導入のほか、自転車のながらスマホ・酒気帯び運転への罰則強化(2024年11月1日施行済み)や、生活道路(幅5.5m以下の道路)の法定速度を時速30kmへ引き下げる改正(2026年9月施行予定)も盛り込まれています。
3. 対象者・対象年齢
自転車の青切符制度の対象は、16歳以上のすべての自転車利用者です。運転免許の有無は一切関係ありません。高校生・大学生・社会人・高齢者を問わず、16歳以上であれば反則金の対象となります。
| 年齢 | 対応 | 備考 |
|---|---|---|
| 16歳以上 | 青切符(反則金)対象 | 違反の内容・悪質度により赤切符になることも |
| 15歳以下 | 原則:指導警告 | 重大・悪質な違反は刑事手続の対象になり得る |
4. 反則金一覧|主な違反行為と金額
青切符の対象となる違反行為は113種類に及びます(報道によっては115種類と記載される場合もあり、道路交通法の解釈による差異です)。これらは「現認可能で明白、かつ定型的」な基準で選定されており、自動車等と共通の違反行為と、自転車固有の違反行為で構成されています。
| 違反行為 | 反則金 | 区分 |
|---|---|---|
| 携帯電話使用等(ながら運転・保持) | 12,000円 | 青切符 |
| 携帯電話使用等(交通の危険を生じさせた場合) | 刑事処分 | 赤切符 |
| 信号無視(赤信号) | 6,000円 | 青切符 |
| 信号無視(点滅信号) | 5,000円 | 青切符 |
| 指定場所一時不停止(止まれ標識) | 5,000円 | 青切符 |
| 傘差し運転(安全運転義務違反) | 5,000円 | 青切符 |
| 踏切不停止 | 5,000円 | 青切符 |
| 歩道通行(通行不可の歩道を走行) | 5,000円 | 青切符 |
| 右側通行(逆走) | 3,000円 | 青切符 |
| 二人乗り | 3,000円 | 青切符 |
| 並進禁止違反(横並び走行) | 3,000円 | 青切符 |
| 夜間無灯火 | 3,000円 | 青切符 |
| 酒気帯び運転・酒酔い運転 | 刑事処分 | 赤切符 |
| 妨害運転(あおり運転) | 刑事処分 | 赤切符 |
5. 青切符 vs 赤切符の違い
従来、自転車の交通違反はすべて「赤切符」で処理されていました。青切符の導入後は、違反の内容や悪質度に応じて処理方法が分かれます。
🔵 青切符(交通反則告知書)
- 比較的軽微な違反に適用
- 反則金を納付すれば刑事処分なし
- 前科がつかない
- 手続きが簡易・迅速
- 自動車免許の点数に影響しない
🔴 赤切符(刑事手続)
- 悪質・重大な違反に適用
- 刑事裁判・審判を経る
- 有罪確定で前科がつく
- 罰金刑・拘禁刑の可能性あり
- 酒酔い運転・妨害運転など対象
なお、ながらスマホ(保持)は青切符ですが、ながらスマホの結果として交通の危険を生じさせた場合は赤切符の対象となります。同じ行為でも結果によって区分が変わる点に注意が必要です。
6. 青切符を切られたらどうなる?手続きの流れ
7. 自転車運転者講習とは
青切符とは別に、危険行為を繰り返した違反者は「自転車運転者講習」の受講が義務付けられます。
具体的には、過去3年以内に信号無視や右側通行(逆走)など特定の「危険行為」で2回以上の取り締まりを受けた場合、公安委員会から講習受講命令が下されます。受講を拒否した場合は5万円以下の罰金が科されます。
8. よくある質問(FAQ)
まとめ:自転車青切符 これだけは覚えておこう
- 🗓 2026年4月1日から自転車に青切符制度が正式スタート
- 📋 根拠は改正道路交通法(2024年5月成立・公布)
- 👤 対象は16歳以上の自転車利用者(免許不要)
- 📑 違反行為は113種類、反則金は3,000〜12,000円
- 💰 最高額の違反はながらスマホ(保持):12,000円
- ⚖️ 反則金を期限内に納付すれば前科なし・刑事処分なし
- 🔴 酒気帯び・妨害運転などは赤切符(刑事手続)の対象のまま
- 🎓 危険行為を繰り返すと自転車運転者講習の受講義務が発生
自転車は「免許不要で気軽に乗れる乗り物」というイメージが強いですが、道路交通法上は自動車と同じ「車両」です。今回の青切符導入を機に、日常の自転車の乗り方をあらためて見直す良い機会といえるでしょう。
「知らなかった」は通用しない時代になりました。正しいルールを理解したうえで、安全で快適な自転車ライフを送りましょう。
・政府広報オンライン「2026年4月から自転車の交通違反に青切符を導入」
・警察庁「自転車への交通反則通告制度(青切符)の導入」
・警視庁「道路交通法の改正について(青切符についても含む)」









