
「下がれよ、安月給」「殺すぞ!」近鉄大和西大寺駅で撮り鉄が駅員に罵声 動画拡散で炎上、近鉄「今後は躊躇せず通報」
◆ 大和西大寺駅で発生「撮り鉄」暴言騒動 「殺すぞ」「下がれよ、安月給」の暴言が拡散
奈良市の近鉄・大和西大寺駅のホームで、珍しい車両を撮影しようと集まった**一部の若い鉄道ファン(撮り鉄)が、駅員に対して「殺すぞ!」「下がれよ、安月給!」**などと罵声を浴びせる動画がX(旧Twitter)で拡散。
この行為がSNS上で大炎上している。
問題の動画は10月6日に投稿され、駅員が安全確保のため声をかけた際に、撮り鉄側が激高。
「うっせぇ、ボケ」「難聴かよ」などの暴言のほか、「誰かあいつに言いに行けよ」「しょせん大阪の奴隷やろ!」などの差別的発言も飛び交う様子が記録されていた。
◆ 駅員「危ないねん」と注意するも… 暴言に屈せず冷静対応
当時、ホームには約50人の鉄道ファンがカメラを構えており、駅員は「危ないねん」と声をかけたが、
若い男性ファンが「撮ったら帰るって」「お前はボケや」などと反発。
その後、青と白のツートンカラーが特徴の**「あおぞらⅡ」15200系**が入線すると、興奮が頂点に達した。
駅員が黄色い線の内側に入ると、「駅員!下がれ!」「下がれよ、安月給!」などの罵声が飛び交い、
ついには「殺すぞ!」という脅迫的発言も確認されたという。
◆ 近鉄「カスハラ(カスタマーハラスメント)と認識」 警察に相談「今後は躊躇せず通報」
近畿日本鉄道(近鉄)広報部は、J-CASTニュースの取材に対し次のようにコメントしている。
「駅員は『殺す』『死ね』などの罵声を受けました。これはカスハラ(カスタマーハラスメント)に該当します。すでに警察へ相談済みで、今後は躊躇せずに通報します」
今回撮影対象となった列車は、大阪・三重方面を巡る団体貸切列車(8両編成)で、
青と白の「あおぞらⅡ」(15200系)と、オレンジと白の特急「Ace(エース)」(22600系)が連結する珍しい組み合わせ。
そのレア度の高さが、ファンを過熱させたと見られる。
◆ 奈良署「今後は迷わず110番を」 暴行は確認されず捜査なし
大和西大寺駅を管轄する奈良署によると、事件後に近鉄から2度相談があった。
初回は「今後どう対応すればよいか」という内容で、署は「運行に支障があれば110番して」と助言。
その後、駅長からも「今後は収まらない場合すぐ通報する」との報告があり、
署側も「いつでも110番してほしい」と回答した。
現時点で暴行などの実力行使は確認されず、被害届や映像提供は行われていないという。
◆ SNSでは「駅員さん気の毒」「撮り鉄の民度問われる」と批判続出
動画の拡散後、X上では批判の声が相次いだ。
- 「駅員さん可哀想すぎる」
- 「撮り鉄の一部がまたやらかした」
- 「安月給とか言ってる時点で人として終わってる」
一方で、「ごく一部の撮り鉄のせいで鉄道ファン全体が悪く見られるのは悲しい」という鉄道ファン自身の憤りの声も多く投稿されている。
◆ 【解説】なぜ撮り鉄トラブルは繰り返されるのか?
撮り鉄トラブルは全国で頻発している。
背景には、SNSによる「レア車両情報」の拡散と、他人より良い構図を求める競争的心理がある。
専門家はこう指摘する。
「撮影マナーを守らない一部の行為が、鉄道ファン全体の信頼を損ねています。
鉄道会社とファンの共存には“撮らせてもらう立場”の意識が不可欠です」
◆ まとめ:「撮り鉄」と鉄道会社の信頼回復へ
今回の事件を受けて、近鉄は「今後は即通報」と明言。
駅員の安全確保を最優先に、悪質な言動には厳正対応を取る姿勢を示した。
鉄道ファンにとっても、自浄作用とマナー意識が問われている。
再発防止のためには、「撮影の自由」と「駅の安全」が両立する仕組み作りが求められるだろう。






