東京都町田市立小学校に通っていた小学6年生の女子児童=当時(12)=がいじめを訴えて昨年11月に自殺した問題をめぐり、文部科学省は14日、同市教育委員会などに事実関係を確認した。
いじめに悪用されていたとされるタブレット端末はログイン時のパスワードが児童共通であるなどずさんな個人情報の管理状況が判明し、文科省は「不適切だった」と指摘した。
女子児童に対しては、文科省が教育のデジタル化を推進する「GIGA(ギガ)スクール構想」で整備したタブレット端末を通じて、いじめが常態化していた可能性がある。遺族側によると、授業中などに端末上で短い文章をやり取りするチャット機能で悪口が書き込まれたとされる。
文科省によると、女子児童が在籍した学校では、個人IDは入学年度や出席番号を並べた数列で、在校生なら誰でも他の児童のIDを推測できた。ログインする際には「123456789」の共通パスワードだった。文科省は「個人情報を管理するうえで不適切だった」との認識を示した。
文科省は市教委に対し、遺族に寄り添うなどいじめ防止対策推進法に沿った対応を求めた。
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