10日午後1時前、埼玉県蕨市にあるJR東日本の変電所で火事が起き、この火事による停電の影響で、JRは複数の路線で運転を見合わせています。一部の路線は運転を再開していて、JRは復旧に向けた作業を急いでいます。


埼玉県の蕨市消防本部によりますと、10日午後1時前、蕨市塚越4丁目にあるJR東日本の変電所で火事がありました。
火は午後1時半前にほぼ消し止められましたが、JR東日本によりますと、この火事による停電の影響で、山手線、京浜東北線、常磐線、埼京線、京葉線、武蔵野線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインが運転を見合わせました。
また、沿線の複数の駅でも停電が起きたということです。
JR東日本によりますと、運転を見合わせていたJR各線のうち、山手線、京葉線、武蔵野線、常磐線の各駅と快速、埼京線がこれまでに運転を再開しました。
引き続き、京浜東北線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインが運転を見合わせています。
警察や消防によりますと、けが人の情報は入っていないということです。
警察やJRなどは火事の原因について詳しく調べています。
目次
NHKのヘリコプター映像 施設の一部からわずかに煙
NHKのヘリコプターから撮影した映像では、午後1時45分現在、上空から炎は確認できませんが、変電所の施設の一部からわずかに煙があがっているのが確認できました。また、施設がところどころ黒くすすけているのも確認できました。
JR東日本 電気の供給元切り替え進める
JR東日本によりますと、火災の起きた埼玉県蕨市にある変電所は、埼玉から東京にかけての広い範囲の路線に電気を供給する「基幹変電所」としての機能があり、その後、電気の供給を別の変電所から行えるよう切り替えを進めたことで、徐々に各線が運転を再開し始めています。
変電所近くに住む人「バンという音が聞こえ 家も揺れた」
変電所の近くに住む80代の女性は「家の中にいたらバンという音が聞こえ、その後も2回ほど音がして、家も少し揺れた。怖くなって外に出たところ、黒い煙が立ちのぼっていて、とても怖かった」と話していました。
見合わせ路線 駅間で停車の列車を低速で移動し乗客降ろす
JR東日本によりますと、運転を見合わせている京浜東北線と宇都宮線、高崎線については、駅と駅の間で停止している電車を低速で最寄りの駅まで移動させ、乗客を降ろす対応をとっているということです。
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