『ニッコー』倒産
新潟県長岡市に本拠を置く金属加工用の工作機械製造会社である『ニッコー』が、社長の突然の逝去に伴い、2日に新潟地方裁判所に破産申請を行いました。民間の信用調査会社である東京商工リサーチによれば、負債総額については現在、詳細な調査が進行中とのことです。
『ニッコー』は、横浜市に本社を置く「日興機械」が1993年に会社更生法の適用を受けて倒産した際に、新潟工場で働いていた10数名の元従業員によって設立された企業です。設立当初は主に日興機械製の平面研削盤のメンテナンス業務を行っていましたが、その後、独自の技術を駆使して平面研削盤の製造を主力事業とし、新潟県内だけでなく、東京、大阪、仙台など国内外に拠点を広げるなど、事業を拡大させました。
また、中古機械の再生である「リビルドマシン」の製造も手がけ、機械商社を中心に販路を築いており、2001年2月期には売上高が9億2100万円に達していました。
しかし、最近では受注が低迷し、売上も減少傾向にありました。そして、2023年7月に佐藤政博社長が急逝したことで、今後の事業継続が難しい状況となり、それが倒産の原因となったとされています。
