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【広島・呉市】70代女性が「日本紅斑熱」で死亡|マダニ媒介感染症で今年県内初の死者確認【SFTSとの違いも解説】
広島県呉市で、**マダニにかまれたことが原因とみられる感染症「日本紅斑熱」**により、市内在住の70代女性が死亡したと5月29日に市が発表しました。これは、2025年に入って広島県内で初の死亡例となります。
■日本紅斑熱とは?致死率や感染経路について解説
「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」は、マダニが媒介する感染症で、発熱・発疹・頭痛などを伴う疾患です。致死率は高くないものの、高齢者や基礎疾患を持つ人は重症化のリスクがあり注意が必要です。
今回の死亡例では、17日に発熱症状が現れ、24日に救急搬送されましたが、搬送先で死亡が確認されました。医療機関による検査で、マダニに刺された痕跡が確認され、「日本紅斑熱」と診断されました。
■呉市では過去にも農作業中に死亡例
呉市では2年前にも、農作業中にマダニにかまれたとみられる死亡例が報告されており、市は屋外での農作業やレジャー時には長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を避けるよう注意喚起しています。
■SFTS(重症熱性血小板減少症候群)も県内で初確認|日本紅斑熱との違いとは?
また、広島県が同日発表した感染症週報によると、2025年5月19日〜25日の1週間で、今年初となる「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の患者も県内で確認されています。
SFTSは日本紅斑熱と同様にマダニが感染源ですが、致死率は10〜30%と非常に高く、重症化リスクが格段に高い危険な感染症です。感染すると、発熱・嘔吐・下痢・意識障害などの症状が現れます。
■感染予防のポイント|野外活動や農作業前に確認を!
広島県および呉市は以下の感染予防対策を推奨しています:
- 山林や草むらに入るときは 長袖・長ズボン・帽子・手袋の着用
- 虫よけスプレーの使用(ディートやイカリジン成分を含むもの)
- 野外活動後のシャワーと全身のチェック
- ペットの散歩後もダニの付着確認を徹底
■その他の感染症にも注意を|伝染性紅斑・百日せきが拡大傾向
加えて、現在県内では複数の感染症が警報レベルで拡大中です。
●伝染性紅斑(リンゴ病)
- 患者数:1医療機関あたり2.60人(警報レベル)
- 特に妊婦が感染すると胎児への影響(流産・死産・奇形)リスク
●百日せき
- 今週の患者数:120人(3週連続で100人超)
- 小児を中心に長期間の咳が続く感染症
- ワクチン未接種の乳児は重症化リスク高
県はこれら感染症に対しても、**基本的な感染対策(手洗い・マスク・人混みを避ける)**を強く呼びかけています。


