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【耕生製菓が廃業】国内唯一の「糸引きあめ」製造終了へ|愛知・豊橋の老舗駄菓子メーカーが5月末で幕【2025年最新】
2025年5月末、国内で唯一「糸引きあめ」を製造していた愛知県豊橋市の老舗菓子メーカー「耕生製菓(こうせいせいか)」が廃業しました。
レトロで懐かしい駄菓子として人気だった糸引きあめが姿を消すこととなり、SNSやファンの間では惜しむ声が相次いでいます。
🧵 糸引きあめとは?― 駄菓子屋の定番くじ引きあめ
「糸引きあめ」は、あめに糸を通して束ね、子どもたちが1本の糸を引いてどのあめが当たるかを楽しむ駄菓子くじ。
昭和の時代には全国の駄菓子屋で定番商品として並び、10円玉を握りしめた子どもたちがワクワクしながら挑戦したものでした。
📉 耕生製菓が廃業に至った理由
糸引きあめの最後の製造元だった**耕生製菓(創業:戦後すぐ)**は、5月末をもって製造を終了しました。その背景には以下のような理由があります。
- 原材料・包装資材の急激な高騰
- 工場の老朽化(築70年以上)
- 津野耕一郎社長(72)の体調不良
- 後継者不在と利益率の低下
耕生製菓では最盛期、十数人の従業員が働き、1980年代半ばには最大の出荷量を誇っていたと言いますが、近年は夫婦を中心とした6人ほどで手作業による製造を続けていました。
🎨 人気商品は「フルーツ引」|手作業の温もりも消える
最後まで製造していた商品は以下の3種類:
- フルーツ引(人気No.1・レトロなイチゴ絵柄の箱)
- シャンペンサイダー
- コーラ糸引
どれもカラフルで、昭和レトロなパッケージがSNS映えすると人気でしたが、製造は手作業が中心で効率化が難しく、収益化は困難を極めていたとのことです。
🗣「寂しさもあるが、感謝が大きい」三恵子さんの想い
長年、社長の夫・津野さんと共に会社を支えた**津野三恵子さん(69)**は、取材に対しこう語っています。
「長年心を込めて製造していたので、少し残念なのと寂しさを感じています。
多くのねぎらいの言葉やお手紙をいただき、感謝しております」
🧾 事業継承は断念|「よそで作るのは難しい」
事業継承を申し出た人もいたものの、製法や品質の問題からすべて断念。
三恵子さんは「よそで作るのは難しいと思います」と語り、長年の積み重ねの上に成り立つ技術だったことを示唆しました。
🧃 駄菓子文化の転換点に
駄菓子業界に詳しい駄菓子研究家・土橋真さんは以下のように分析しています。
「駄菓子業界は体力のある大手と中小零細に二極化しています。
経営者の高齢化や設備の問題で、中小は“潮時”を迎えるケースが多い。仕方ないが残念です」
🧭 今後の展望とレトロ菓子の価値
- 駄菓子ブームやレトロ文化の再燃により、「糸引きあめ」は今後懐かしの菓子として語り継がれる可能性も。
- オークションやイベントなどで未開封品がプレミア化する可能性あり。
📝 まとめ
- 国内唯一の「糸引きあめ」メーカー、耕生製菓(愛知・豊橋市)が2025年5月末で廃業
- 手作業による製造と昭和レトロな人気菓子だったが、原料高騰や設備老朽化で継続困難に
- 日本の駄菓子文化にまた一つ、“最後の職人技”が消えた


