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広陵高校野球部に“文春砲” 過去の集団暴行事件が明らかに
2025年夏、甲子園を目指す広島県の名門・広陵高校野球部に再び「文春砲」が炸裂した。週刊文春が報じたのは、かつて同部に在籍していたAさんによる衝撃の告白だ。Aさんは「部屋での集団暴行によって右半身が麻痺し、車椅子生活に至った」と語り、部内で長年続く暴力の実態を明かした。
2015年にも発生していた集団暴行事件
Aさんの告白によれば、事件は2015年に発生。下級生への指導という名目のもと、複数の上級生が1年生に対して暴力を振るった。被害者は意識を失い、病院に搬送されるほどの重傷を負ったという。さらに、この事件の際、中井哲之監督(当時)は「被害者が鈍臭いせい」と発言し、事件を隠蔽したとされる。
この事件で被害者は右半身に麻痺が残り、車椅子での生活を余儀なくされている。Aさんは「広陵野球部の部内暴力は今に始まった話ではない」と語り、監督による長年の隠蔽体質を指摘している。
広陵高校野球部の規模と伝統
広陵高校野球部は春夏合わせて53回の甲子園出場を誇る高校球界の名門で、全国制覇3回、準優勝7回を数える。多くのプロ野球選手を輩出しており、部員は毎年150名前後。ほとんどの部員は野球部寮「清風寮」で集団生活を送る。
中井哲之監督は1990年以来30年以上にわたり部を指揮。人間育成を重視し「部員は家族」と公言する一方で、部内の暴力問題は長年放置されてきた。
権力構造が生んだ陰湿な暴力
Aさんの告白では、部内での権力構造が明らかにされた。最初の2〜3か月は指導期間として上級生が1年生を指導するが、3年生の指示を受けた2年生が1年生に暴力を振るう構図が形成されていたという。
「指導係の3年生が『あいつはたるんどる』と別の3年生に伝え、2年生が1年生に暴力を振るう構図が存在していました。」
この権力図式は部内の恒常的な問題であり、被害者の身体的・精神的負担は計り知れない。Aさんは「甲子園で『広陵』の名前と監督の姿を見るたび、やり場のない怒りと当時の辛い記憶が蘇ります」と語る。
直近の暴力事案と甲子園出場辞退
今年1月、寮内での暴力事案がSNS上で告発され、当時1年生だったBくんが転校を余儀なくされた。この件は高野連に報告され、3月に広陵高校には厳重注意が下されていたが、原則として公表はされていなかった。
しかし、SNSでの告発が拡散され、再び広陵高校野球部の部内暴力が注目されることに。さらに元部員CくんもSNSで監督や部員からの暴力・暴言を告発したため、第三者委員会が設置され調査中である。
こうした事態を受け、広陵高校は2025年8月10日、甲子園出場を辞退する決定を下した。
部内暴力の“悪しき伝統”と名将の責任
Aさんは当時の体験を振り返り、「あの時から何も変わっていない」と失望を隠せない。部内暴力の構造は、名門校としての誇りや甲子園での勝利以上に深刻な問題として存在していた。
「この“悪しき伝統”を放置してきたのは、ほかならない監督だと思っています。」
高校野球の名門として名を馳せる一方で、部内暴力の隠蔽は長年続いていたのである。
高校野球界への影響と今後の課題
広陵高校野球部の甲子園出場辞退は、部員や関係者のみならず、高校野球界全体に衝撃を与えた。部内暴力の実態と長年の隠蔽が明らかになったことで、他校にも同様の問題がないか再調査の動きが広がる可能性がある。
今後、第三者委員会の調査結果や学校側の対応が注目されるとともに、高校野球界全体での暴力防止策の強化が求められる状況だ。
まとめ:広陵高校野球部の部内暴力と隠蔽疑惑
- 広陵高校野球部で2015年にも下級生への集団暴行事件が発生。
- 被害者は右半身麻痺で車椅子生活に。監督による隠蔽の疑い。
- 権力構造に基づく陰湿な部内暴力が長年放置されていた。
- 直近の暴力事案の告発を受け、広陵高校は甲子園出場を辞退。
- 高校野球界全体での暴力防止策強化が求められる状況。





