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【訃報】株式会社大納川 代表取締役 田中文悟氏が急逝・酒造タンク転落事故により
秋田県横手市大森町の酒造会社「株式会社大納川」の代表取締役、田中 文悟(たなか ぶんご)氏が、2026年4月2日に急逝されました。享年49歳。生前のご厚情に深く感謝し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
事故の経緯:仕込みタンクでの痛ましい転落
去る4月2日午前7時40分ごろ、横手市大森町の同社蔵内にて、「酒造りのたるに人が落ちた」と消防に通報がありました。
救急隊が駆けつけたところ、直径約2メートル、深さ約2メートルの仕込みタンク内に男性が転落しており、病院へ搬送されたものの死亡が確認されました。
当初、報道では「従業員とみられる40代男性」と伝えられていましたが、その後の同社からの公式な知らせにより、亡くなられたのは代表取締役の田中文悟社長ご本人であったことが判明しました。
酒造りの現場に潜む「酸欠」の危険性
タンク内には上から1メートルほどの位置まで「もろみ」が入っている状態でした。酒蔵の仕込みタンクの中では、米の糖化とアルコール発酵が同時に進む「並行複発酵」が行われており、その過程で大量の二酸化炭素(炭酸ガス)が発生します。
二酸化炭素は空気より重いためタンク内に滞留しやすく、無色透明・無臭であるため気づきにくいという非常に危険な特性があります。タンク内に顔を入れて息を吸うと一瞬で酸欠状態に陥り、気を失って転落・溺死に至るリスクがあり、酒造業界では古くから最も警戒される労災事故の一つです。
現場の最前線で酒造りと向き合っていた代表自らが犠牲となる、大変痛ましく、無念な事故となってしまいました。
今後の対応・お別れの会について
株式会社大納川の公式サイトでの発表によりますと、後日、田中家と株式会社大納川の合同により、下記の通り執り行われる予定とのことです。
- 「お別れの会」及び火葬(※詳細は田中家および株式会社大納川の合同にて執り行われます)
フルーティで美味しい純米吟醸酒など、多くのファンに愛される日本酒を世に送り出してきた大納川。その陣頭指揮を執ってきた田中社長の早すぎる死は、酒造業界にとっても大きな損失です。関係者の皆様の深い悲しみをお察し申し上げるとともに、改めて心より哀悼の意を表します。
【会社情報】
株式会社大納川(だいながわ)
所在地:〒013-0521 秋田県横手市大森町大森169








