クマ駆除ハンターへの報酬・手当拡充と体制強化:全国の動き

各地の自治体では、連日続くクマ被害に対応し、疲弊する猟友会のハンターに対し、報酬や手当を拡充する動きが広がっています。これは、危険な業務に見合う対価を支払い、組織の体制を強化し、安定的な駆除活動につなげることを目的としています。また、警察も訓練を重ねるなど、出没への警戒を強めています。
💰 報奨金・報酬の増額事例
| 自治体名 | 地域 | 対策の概要 | 以前の報酬 | 新しい報酬・手当 |
| 北海道池田町 | 北海道 | ヒグマ駆除に対する報酬を引き上げ(国の交付金を活用)。 | 5万円/頭 | 8万1,300円/頭 |
| 富山県射水市 | 富山県 | 報奨金制度を創設(現時点での捕獲実績はなし)。 | なし | 5万円/頭 |
| 新潟県長岡市 | 新潟県 | 報奨金の支給、および緊急銃猟に合わせた手当の充実を検討。 | – | 2万円/頭 + 緊急銃猟手当の充実 |
| 秋田市 | 秋田県 | 本年度(狩猟期間)に限り、捕獲に報奨金を支給。出動報酬を倍増。 | 4,000円/回(出動報酬) | 1万円/頭(報奨金)8,000円/回(出動報酬に倍増) |
| 長野県飯山市 | 長野県 | ガソリン代や装備費の負担軽減を目的に日当を引き上げ。 | 5,700円/日(日当) | 2倍近くに引き上げ |
| 北海道奈井江町 | 北海道 | 従来の地元猟友会の辞退を受け、報酬体系を改定し非所属ハンターを任命。 | 8,500円/日(当初提示) | 日当4,800円 + 作業に応じた時給加算(緊急時2,100円/時間)最大4万1,600円/8時間も可能 + 捕獲2万円/頭 |
💡背景として:一部の自治体では、従来の報酬額が「危険な仕事に見合わない」「ハンターを馬鹿にしている」として、猟友会側がクマ駆除への出動を辞退する事態が発生しており、報酬の適正化が急務となっています。(例:北海道奈井江町)
👮 組織・装備の強化策
- 公務員ハンターの募集・採用(秋田市)
- 安定的な駆除体制を確立するため、公務員としてハンターの募集・採用を開始。
- 警察による装備の配備(群馬県警)
- へき地の駐在所に、クマ撃退用スプレー41本を配備し、警察官による初期対応能力を強化。
- 警察による訓練の強化
- 各地で、警察もクマの出没を警戒し、連携や対応のための訓練を重ねています。
この動きは、高齢化が進む猟友会組織を維持し、住民の安全を守るための「費用負担の適正化」と「人材確保」が全国的な課題となっていることを示しています。






