「小島建材店」古い生コンを再利用するため、新しい生コンを混ぜて出荷 不正発覚 70件が違法建築

 生コンを製造・出荷したのは、川崎市宮前区の有限会社「小島建材店」。同社は建築現場で余った生コンを再利用するため、新しい生コンを混ぜて出荷するといった不正を繰り返していたとして、2月21日にJISの認証を取り消された。

本日、産業標準化法の鉱工業品及びその加工技術に係る日本産業規格への適合性の認証に関する省令(以下「省令」という。)第22条第4項に基づき、JISマーク表示制度の登録認証機関である一般財団法人建材試験センター(以下「建材試験センター」という。)から以下の報告がありました。 建材試験センターは、認証製造業者である有限会社小島建材店に対し、2022年2月3日に 審査を実施したところ、生産量と出荷量の記録が整合しない、荷卸し時に余った製品に新たに製造した製品を混ぜて出荷するなど、適切な製造及び出荷が継続的に行われていない状態でJISマーク品を出荷していた事実等を確認しました。 建材試験センターは、審査内容の検討の結果、省令に定める基準を満たしておらず、不適合の内容が重大であると判断し、2022年2 月21 日付で、同社の認証を取り消しました。 認証取消しとなる製造業者 (1)製造業者名 有限会社小島建材店(法人番号 1020002086365) (2)認証に係る工場の名称及び所在地 工場名:有限会社小島建材店 所在地:神奈川県川崎市宮前区菅生ヶ丘12番2号 (3)認証年月日、認証番号及び取消しの対象となるJIS番号 認証年月日:2008年9月8日 認証番号:TC0308203 JIS A 5308(レディーミクストコンクリート

川崎市の生コンクリート製造販売業者が日本産業規格(JIS)に反する生コンを製造し、この生コンの使われた神奈川県や東京都内の住宅など約70件が違法建築になる恐れがあるとして、各自治体が調査していることがわかった。JISに適合しない生コンを建物の主要部分に使うと、建築基準法に抵触するだけでなく、安全性に影響が出る可能性もある。調査対象の一部の住宅は引き渡しや工事の停止を余儀なくされている。調査対象の建物があるのは、川崎市と横浜市のほか、東京都府中市、町田市、稲城市、狛江市、世田谷区の計7市区に上る。このうち、川崎市が約50件と最多だ。国土交通省や各自治体によると、多くは引き渡し前や工事中の戸建て住宅だが、店舗ビルやアパートもあり、中には既に使用中の建物もあるという。

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