宮崎県串間市発注の消防庁舎工事の入札において、特定業者に有利な指名業者選定案を作成したなどとして、県警は16日、官製談合防止法違反などの疑いで、同市副市長の福添忠義容疑者（80歳・同市西方）と建築設計会社「久米設計」九州支社長の高崎強容疑者（56歳・福岡市城南区片江）ら5人を逮捕しました。県警は認否を公表していません。
逮捕容疑は、4月21日に実施された市消防庁舎新築工事の設計業務委託に関する指名競争入札で、共謀して久米設計に落札させようと、同社に有利な指名業者選定案を作成した疑いです。
県警捜査2課によると、入札には8社が参加し、久米設計とは別の業者が8400万円で落札したとされています。
福添容疑者は1967年に串間市に入り、2020年4月から副市長を務めています。
串間市長の島田俊光は、「市政に対する信頼を失墜させる事態を招いたことについて、深くおわびする。」と述べました。
